サラリーマン コラム

借金と貯金の金利 意外と意識したことが無い金利・利子・利息の話

貯金をしない人

借金をしない人

ローンで物を買わない人

はあまり意識しないかもしれませんが、なかなか貯金、借金、ローン無しの方は少ないかと思います。

お金が絡むものには必ずついて回るのが利息です。

金利・利子・利息の違い

金利と利子と利息は誰でも耳にした言葉ですが、呼び方が違うだけで、それぞれ同じように考えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、厳密に言うとそれぞれ意味があります。

金利

金利とはお金を借りた借りた側が、借りたお金に対して返済元金額とは別に支払う金額の割合のことを指しています。

どういうことでしょうか?

某消費者金融で以下のような表記がありました。

ご契約額:100万円
適用金利:15%

単純にいうと100万円借りると、その15%、15万円を追加で支払わなければいけないということになります。

さらに別の注意書きで、

ご融資額:100万円
貸付利率(実質年率):15%

の記載がありました

ここから先は返済の仕方の話で、返済方法にも定率リボ払いなどイマイチわかりずらいものありますが、シンプルにご説明します。

まず大事なのが金利だけですと、年率かどうかは分かりません。一昔前の悪徳業者さんがはびこっていた時であればいざ知らず、最近では大抵は年率のこと(年利と記載されている時もあり)で金利という表記でも、どこか別の説明で記載されていると思います。

単純に金利(実質年率)15%で100万円借りたらどうなるでしょうか

■借りて1日で返済した場合

100万円×金利(15%) = 15万円

但し年率が15%なので、365日100万円を借りた場合15%ということです

そのため、ここでは1日しか借りていないので15万円÷365(日)で約411円が余計に払う(返さ)なくてはいけない額です

そうです、金利(実質年率)15%で100万円借りて1日後に返済する場合、100万411円返済することになります

ここで、「な〜んだ 大した金額じゃないし 全然余裕だね」と思ったあなた

危険です

でもここは、金利の説明だけですので、後からご紹介する借金やリボ払いの怖さで詳しくご説明します。

利子

続いて、利子とは、お金を借りた側が、貸した側に返済するお金の総額から元金を引いた金額のことです。

金利は割合、%でしたが、利子は元金に追加して払う金額のことを表します。

金利のところでお話した、金利(実質年率)15%で100万円借りて、1日で返済した場合の利子は411円です。

利息

では利息とは何でしょうか。

金利、利子はお金を借りた側の言葉ですが、利息はお金を貸した側からみた言葉です。

利息は、お金を貸した側が、お金を借りた側から返済される総額から元金を引いた金額のことです。

簡単にいうと返済された利子のことです。

また同様の言葉ですが、借りた側からみた金利に対して、貸した側からは利回りと言います。

利回りは、お金を貸した側が、お金を借りた側から返済元金額とは別に支払割れる金額の割合のことです。

今回お話した例では、お金を貸した側からみた利回り(年率)は15%です。

利回りは、お金の貸し借りだけでなく、投資信託などで元金より余計に戻りを受けた(いわゆる儲かった)金額の割合にも使われます。

金利、利子、利息、そして利回りの内容はわかりましたでしょうか。

簡単にいうと払う側と貰う側、割合と金額の違いです。

払う側 金利 :余計に払う割合 利息:余計に払う金額

貰う側 利回り:余計に貰う割合 利子:余計に貰う金額

現状の利率

ではあえてここでは利率という言葉を使いましたが、現状のお金を預けた時の金利、お金を借りた時の金利をご紹介します。

三菱東京UFJ銀行さんの2021年7月1日現在の円預金金利の一例をご紹介します。(出典:三菱東京UF J銀行円預金金利

普通預金年0.001%  スーパー定期:年0.002%

三菱東京UFJ銀行さんの2021年7月1日現在のローン金利の一例をご紹介します。(出典:三菱東京UF J銀行円ローン金利

住宅ローン 変動型 毎月:年2.475%

教育ローン ネットDE教育ローン:年3.975%

カードローン バンクイック 100万円以下10万円以上:年13.600%~年14.600%

では、カードローン バンクイックの年14.600%と普通預金の年0.001%を比べてみましょう。

金利の差が14,600倍です。
ピントこないかもしれませんので以下例です。

100万円を一年預けると利子は100万円×0.001%で計算でき

貰える利子は10円です

100万円を一年間借り続けると利息が100万円×14.600%で

払う利息は146,000円です

いうまでもありませんね。

借金やリボ払いの怖さ

預ける場合と借りる場合の金利の違いが分かったところで、改めて借金やリボ払いの怖さをご説明します。

では、前述の100万円を年14%の金利でお金を借りたとした場合の返済に関してです。

例で1日で返済した場合を記載しましたが現実1日で返済できればお金は借りません。

あるかもしれませんが、レアケースです。

返済するには毎月一定金額を返済していくはずです。

では毎月一定金額を返済することにしてシミュレーションしてみます。

100万円の年利14%なので365日で利子は140,000円です

100万円を1ヶ月借りていたら利子は約11,667円です(140,000円÷12ヶ月)

では毎月返済していくパターンをみてみましょう

1ヶ月借りていたら利子は11,667円なので、10,000円だけ返済しても利子さえ返済できません。

仮に15,000円の返済とします

  1. 1ヶ月目
    返済額:15,000円(内利子:11,667円)
    元金返済:3,333円
    元金算 :996,667円
  2. 2ヶ月目
    元金を3333円返済したので、利子は11,628円となります
    (996,667円×0.14÷12です)
    返済額:15,000円(内利子:11,628円)
    元金返済:3,372円
    元金算 :993,295円

ご欄の通り、借りた100万円は3000円ちょっとずつしか返済できていません。

これを繰り返していくと、なんと返済できるのは

130ヶ月後

となります。

単純に金利がなければ、15,000円づつ返せば

67ヶ月後

に1,000,000円を返済できます。

金利とはこういうものです。

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