管理職の役割 管理職とはどのような仕事か説明できますか?
初めて課長になった人
課長になって、部長になって久しい人
新米管理職もベテラン管理職の方も、改めて管理職の役割、管理職の仕事を説明できますか。
新米の方は覚えてください、ベテランの方は振り返ってみてください。
そんな管理職の役割、仕事に関してご紹介します。
管理職の概念
管理職とはいったいどんな職なんでしょうか?
管理職は組織において、業務の成果をあげるために、責任と権限を持ち、組織メンバーを管理監督する社員です。
部の責任者であれば部の業務の成果をあげる部長として、課の責任者であれば課の業務の成果をあげる課長が管理職にあたります。
会社によっては部長、課長ではなく、マネージャーなどの名称で呼ばれることもあり、もちろん責任範囲、権限範囲も各社によって様々です。
社員が1000人いて、社長以下全てが平社員でフラットな状態であったら、社長が1000人に指示命令を出し業務を遂行することは非現実的です。
そのため業務機能(総務、人事、製品別等)で組織を分け、業務を各部署で分担することが必要です。その分担され業務を司る組織の長が管理職と考えればよいかと思います。
管理職に求められる役割
管理職に求められる役割は一言で言うと、『常に経営視点に立った行動をして、組織の成果を出すこと』です。
管理職は管理監督するメンバーそれぞれのパフォーマンスを引き出して、組織としての総合的な成果を最大化すること
そのために以下
- 会社の全体把握とミッション、最適化を考え行動
- 部署の全体把握と管理
- 部下の全体把握と管理や育成
することが役割です。
どうですか?
一般職とは違います。
管理職と一般職の役割の大きな違いは、求められる「責任」の大きさにあります。
管理職の仕事
管理職の仕事は組織と業務を運営することです。
では運営するとは具体的にどのようなことでしょうか?
予算計画・実施・改善のPDCA
会社の運営と同じく、部署においてもお金の計画は必須です。
管理職は部署の年間の予算計画をたてること。
計画に沿った運営を行うこと。
そしてそれも常に改善していくことが必要です。
業務計画・実施・改善のPDCA
管理職は、会社方針に沿って、まず自部門の成果を定義します。
次に目標を定めて、それに向けてメンバーが業務を遂行できるようにすることです。
メンバーが業務を行えるようにするには、業務内容を分類、メンバーへ分担させるよう人員配置することです。
また業務を行ううえで、業務の仕組、ルール、方法、ツールを使用した業務方法策定し、メンバーに徹底させ、そして改善させることです。
労務管理
業務を行うえで無制限にメンバーに働いてもらうわけにはいきません。
分担業務に沿った労働時間の計画・チェック・改善、メンバーの労働時間管理を徹底をする必要があります。
またメンバーのモチベーションや、精神状態や健康面等の安全衛生に気を配ることも重要です。
人材育成
メンバーへ業務をアサインする時にも、遂行できることは必須ですが、スキルアップできる仕事内容も考慮しつつ、モチベーションを高めるような適切な「動機づけ」を行うことが重要です。
メンバーが育たないことには、部署の発展、会社の発展はありません。
また専門知識などの研修を受けさせるなどのメンバーの階層別の教育計画、実行をすることが必要となります。
情報伝達・コミュニケーション
管理職はメンバーに正確な内容を的確に伝える、コミュニケーションが必要です。
会社方針を部下に伝える、部下に自部署の方針を伝える。
悩みがある部下を説得する。
相手の意見を聞きながらも、管理職としてアドバイスをするなどさまざまなコミュニケーションが必要となります。
全体最適
セクショナリズムという言葉があります。
簡単に言いますと、この言葉は縦割りで自部署の利益だけを考えて、他部署のことは考慮しないことを表します。
現代のように社会情勢が目まぐるしく変化する時代では、セクショナリズムがあっては会社として乗り切ることができません。
自部署の利益だけを考えるのではなくて、会社として全体最適がとれるように管理職は行動することが大切です。
例えば、他部署から仕事の手伝いの依頼を受けたとき、どのようにしたら会社全体として最適であるか
今自部署で行っている後回しにしていい仕事のメンバーを手伝わせた方が会社全体として考えたらベターであれば選択する
そのように、常に一段上の立場の目線で考えることが必要です。
いかがでしたでしょうか?
管理職には、自身が権限を持つ部署において、メンバーを管理して組織として成果を上げる大きな「成果責任」があります。
経営者側に立って仕事を「管理」するため、管理職と呼ばれることも定義の1つといえるでしょう。
大きな成果責任に押し潰されない頑張っていきましょう