あなたの職場には困った管理職はいませんか? その中でも仕事をやりづらくしているのが、極端なセクショナリズムを振りかざし、過度な自部署の自慢、他部署への意見と批判を繰り返し、困っている方が多いのではないでしょうか?
私は実際こんな管理職に困らされた経験がありましたが、その特徴を分析し、対策をすることによって、改善させることができました。
1回だけでなく、道のりは長かったのですが、何度も何度も繰り返し行うことによって、就任最初に比べたら格段に職場環境が改善されましたので、ご紹介してまいります。
尚、私が経験した困った管理職のことです。一部失礼な言葉も含まれますが、全ての管理職についての話では無いということをご認識のほどよろしくお願い致します。
困った管理職の特徴
職場で私が困った管理職には以下のような特徴がありました。
きっとあなたの職場にも身近にいらっしゃると思います。
聞く耳を持たない
自分は優れている、自分で考えたこと、思ったことは正しいとして、人に話す
そんな人に意見を言っても全く聞き入れてはくれません。
そのような人は明らかに間違いであることでさえ、自分の考えを決して変えません。
また、自分の考えと異なる意見を言われたり、自分の意見を真っ向から反対されたり、諭される意見、正される意見を言うと、
「あなたとは、全く話にならない」、
「そんなことを言うあなたとは、全く議論にならない」
と本論とは関係なくことを言い、煙にまき、それ以上はその人の意見は聞きません。
それどころか、目上の人、上司の意見も、聞きいれません(あからさまでなくですが)。
その人にとって、正しい人とは、「自分に対して反対意見を言わない人」、「自分の意見に意を唱えない人」です。
自分に対して反対意見を言う人は、変な人である、おかしな人であると勝手に思い込むのです。
このように、人の意見をに耳を傾けず、自分だけの片寄った考え方、行動をとる人は、視野が狭い人です。
その人の周りの意見を聞かないことからも、自分の目線でしか物事が考えられない人です。
目先の事だけを考える
このような人の特徴は、考慮や検討すべきものを、その時言われたことだけ、その場で見たものだけ、そのことだけに焦点をあてて考える
いわゆる、物事を多方面から見ることができない、俯瞰できない人であるとも言えます。
そのことだけでなく、その背景や経過、今は見えていないものを考え、抽出することができない単純で単細胞な思考、行動です。
このように目先の事だけを考える、視野が狭い、思慮が浅い人は理想論しか語りません。
自分の理想でしか対応が出来ず、理想によって、それ以外、それ以上の事が発生すると、自分では対処が出来きません。
綺麗事を並べただけの理想だけでは、現実は対処できないのです。
色々な問題にぶち当たった時に、教科書通りの当たり前の答えしか出せない人、その考えだけを軸に話を進めてしまう人が視野の狭い人の特徴です。
先を予想出来ずに、失敗を繰り返し、その経験を積んでも、それでも先を読むことが出来ません。
いわゆる思慮が浅い人です。
人の言動に対して揚げ足をとる
職場に必ず1人はいるといっても過言ではないのが、誰かれかまわず人の意見の揚げ足を取る人。
今風の言葉で言うと、マウントをとりたがる人。
嫌味を言ってきたり、批判をしてきたり、相手がイラっと神経を逆撫ですることをわざと言ってきます。
このような人は、自分に自信がない人であることも見受けられます。
心理状態としては
「私の方が優れている」
「自分はこの人より上」
であり、相手の人を下げることで自分を上げよう、よく見せようとしています。
このような人は、マウントをとりたい相手の小さなミスも、自分を上げる絶好の機会だと考え
必要以上に批判して、相手を下げる言動を繰り返して、自分の方が優れていると主張してきます。
本物であれば、わざわざ主張しなくても、周囲の人はわかります。
わざわざ自分から主張する人は、自分に自信がないからです。
マウントを取ればとるほど、揚げ足を取ればとるほど、その人の小ささがかえって強調されることには、本人は全く気づいていません。
また揚げ足をとってくる人は、プライドを傷つけられ、そのプライドを取り戻すために、揚げ足をとるケースもあります。
まさに困った管理職です。
自部署の自慢、他部署の批判と過度な干渉
自部署の部下が退職したら、その部下が悪い
他部署の部下が退職したら、その上司、他部署が悪い
自部署はこんなに忙しい、自部署はこんなことは当然できてます
他部署は暇そうだ、他部署はこんなこともできていない
当然うちの部署は、そんなことはできている
あなたの部署は、何もできていない
業務が回っていないと、あなたの部署の課員に聞いた、大丈夫ですか?
あなたの部署で、もう辞めたいと言っていると言うのを風の噂で聞いた、大丈夫ですか?
立ち話や、お酒の席での話を、聞きつけ、事実関係を確認せずに、無責任にも他の人たちの名前を借りて、声高に意見を言う。
歪んだセクショナリズのかたまりです。
極端な部下への迎合
部下に好かれたい、部下から嫌われたくない
そんな気持ちから、部下の意見に迎合する人がいます
そして、部下のご機嫌を取る。
ただ迎合とご機嫌とり
もしかしたら、一部の部下からすればいい上司と思われるかもしれません。
苦言を呈されたり、叱られることはないからです。
しかしながら、そこには管理職としてプライド、自分の考えや意見も無く、行動に一貫性はないです。
部下からは、「いい上司」「優しい上司」に見えるかもしれませんが(本当にそう思う部下もいることは否めません)、逆に言うと「甘い上司」「頼りない上司」です。そして、部下から信頼されず、挙句の果てに見下されます。
そうして、ますます部下に迎合していくのです。
迎合とご機嫌とり
よく見かける典型的なダメな管理職です。
困った管理職の対処方法
あなたが部長で、困った管理職が課長、あなたが課長で、困った管理職が係長。
そのような「困った管理職の上司」の方
おさらいをしましょう
1.聞く耳を持たない
2.目先のことしか考えない
3.揚げ足をとる
4.他部署の過干渉
5.部下への迎合
ここで一番厄介なのは、「聞く耳を持たない」です。
部下を指導するのは、やはり話すこと、聞かせることです。
それを「聞かない」となると、どうすることもできないとなります。
しかながら、聞く耳を持たないのは誰に対しか観察しましょう
これら全て当てはまる人と仮定します。
そうすると、「聞く耳を持たないと」と「部下への迎合」は相反するものです。
そうすると、このような困った管理職は、部下から言われるしか、自覚しないはずです。
目先のことしか考えない、揚げ足をとる、他部署の過干渉と指摘されたらどうでしょうか?
それも、自分の意見には反対しない部下から、言われたら。
かなりのインパクトがあると思います。
私もこの方法を使わせてもらい、ある程度は、困った管理職が反省した時もありました。
やはり、聞く耳を持つ相手から言わせる、間接的に伝えるとことにつきます。
世の中には、様々な価値観・思考があり、自分自身にとって、非常に有益な情報、参考になる情報はたくさんあります。
自分の考えや知識だけでなく、広い視野を持って、自分を成長させることが大事です。
これを読んでいる、皆さんはこんな困った管理職にならないでください。